キャスティング会社の求人情報は、基本的に経験者を対象とした中途採用が中心になっていますが、近年は新卒採用の募集を実施するところも増えてきました。
そこでこの記事では、就職活動を行っている2026年卒の方に向けて、キャスティング会社の応募資格や募集時期等を紹介していきます。
応募の流れや適性等もまとめているので、エンタメ業界への就職をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
【2026年新卒向け】キャスティング会社の応募資格

まずは、新卒でキャスティング会社への就職を目指す場合に求められる応募資格やスキルを見ていきましょう。
学歴不問!高卒や短大・専門学校卒でも応募可能
キャスティング会社の場合、新卒採用の求人における学歴面での応募資格というものは基本的にありません。
何らかの条件をつけているケースもゼロではありませんが、多くのキャスティング会社では大卒だけでなく短大卒や専門卒、更には高卒の方等も新卒採用の対象としています。
また学校でメディアやマスコミに関する内容を学んでいると有利になる可能性がありますが、新卒採用の場合は全くの未経験であってもそれが理由で不採用になることはないと考えて良いでしょう。
インターンシップ制度を利用すると選考がスムーズに
キャスティング会社の中には、インターンシップ制度を導入しているところもあります。
インターンシップではデータベースの更新やリサーチ作業といった基本業務の他、実際の商談・撮影に立ち会ったりタレントから直接話を聞いたりできる場合もあります。
インターンシップの対象職種や期間等はキャスティング会社によって異なりますが、在学中にキャスティングの仕事を体験できる貴重な機会であるため、就職を検討している方はぜひ参加しておきましょう。
新卒の募集時期は3~6月!大手では追加募集も

キャスティング会社の新卒採用募集に応募する方法として、キャスティング会社が運営するWebサイトもしくは新卒向けの就職情報サイトを経由するやり方が挙げられます。
続いて、それぞれのケースにおける具体的な募集時期と応募の流れをチェックしていきましょう。
企業採用サイトから応募する場合の流れ
キャスティング会社のWebサイトに新卒採用のエントリーページが設置されている場合は、そこから必要事項を入力して応募する方法がおすすめです。
応募後はキャスティング会社の採用担当者から直接連絡が届くため、指示に従って書類の送付や面談の日程調整等を行いましょう。
なお、新卒採用の募集は卒業前年度(2026年卒の場合は2025年)の3月から開始されるのが一般的です。
新卒採用の枠を多くとっている大手キャスティング会社等の場合は、選考が始まる6月以降にも追加募集を行う可能性があるため、内定解禁となる10月頃までは求人情報を追った方が良いと言えるでしょう。
就職情報サイトから応募する場合の流れ
キャスティング会社で働きたいという希望はあるものの、具体的な志望企業がまだ見つかっていないといった場合は、新卒向けの就職情報サイトを活用する方法がおすすめです。
大手の就職情報サイトには同じ業界・職種の企業に対して一括でエントリーできる機能が用意されているため、効率的に就職活動を進めることができます。
新卒採用の募集時期は企業採用サイトから応募する場合と基本的に同じであるため、3月には行動を開始できるように準備を進めておくことが大切です。
キャスティング会社の仕事はこんな人におすすめ

ここからは、キャスティング会社の仕事と適性の高い人物像・スキルについて解説していきます。
コミュニケーション能力に自信がある
キャスティング会社では、以下のような様々な業務を通して多くの人と関わっていくことになります。
- ヒアリングによるクライアント企業のニーズ調査
- 企画内容・予算に合わせた最適なキャストの提案
- 芸能事務所や所属タレントとの交渉・契約手続き
- 撮影・イベント当日までのスケジュール管理と進行サポート 等
これらの業務をスムーズに進めるには、円滑なコミュニケーションを図るための対人スキルが必要不可欠です。
人と接することが好きな方や、相手の声色・表情を読み取って臨機応変に対応できる方はキャスティング会社の仕事と適性が高いと言えるでしょう。
クライアントのニーズに沿った提案を行える
キャスティング会社で働くうえで求められるスキルの1つとして、企画・営業力が挙げられます。
多くの企業・団体がキャスティング会社を利用する背景には「知名度の高いタレントを起用して商品PRを効率的に行いたい」「SNSでの話題性を高めて認知拡大を図りたい」といったニーズ・戦略があります。
一方で「誰を起用するか決められない」「費用の目安が分からない」といった不安・疑問を抱えているケースも多いため、こうした背景を汲み取りながら企画・予算に合ったタレントを提案できるかどうかは最終評価に繋がる重要なポイントです。
そのため、相手の要望・ニーズを素早く察知するスキルがある方や、自分の意見を積極的に発信できる方はキャスティング会社でも成果をあげられる可能性が高いと言えるでしょう。
芸能界・エンタメ業界のトレンドに敏感
クライアントの要望・ニーズに沿ったタレントを提案するには、各ジャンルにおける深い知見と、エンタメ業界全体のトレンドを察知する力が求められます。
タレントの出演情報や不祥事の有無等を詳しく調査し、少ないリスクで高い効果を得られるようなキャスティングを行うことで、クライアントからの信頼獲得にも繋がっていきます。
そのため、芸能界のトレンドに敏感な方や、タレントに関する情報収集が好きな方等もキャスティング会社の仕事と適性が高いと考えられるでしょう。
将来的にはプロデューサーやディレクターへのキャリアアップも可能

新卒でキャスティング会社に入社した場合は、以下のような形でキャリアアップを図ることが可能です。
アシスタント(新卒) | 事務作業やサポート業務を中心に、 キャスティング会社の仕事内容を身に付ける |
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プランナー | キャスティングのプランの作成や ターゲット層のリサーチを行い戦略を策定する |
ディレクター | 芸能事務所との交渉や撮影現場での調整作業を担当する |
プロデューサー | プロジェクト全体の企画・運営を担当する他、予算管理等も行う |
ディレクターやプロデューサーはマネジメント能力も必要となる重要な立場ですが、きちんと経験を積んでいくことで新卒入社の方でも十分に狙うことができます。
キャスティング会社は、「キャリアアップが可能な仕事に就きたい」と考えている方にとってもおすすめの仕事だと言えるでしょう。
記事まとめ

- キャスティング会社の新卒向け求人は学歴不問となっているケースが多く、短大卒・専門卒等でも応募できる
- 一般的には卒業前年度の3月からエントリーが始まり、6月以降に選考・内定という流れになる
- コミュニケーション能力や企画力等に自信がある方はキャスティング会社の仕事と適性が高いと考えられる
キャスティング会社の仕事はエンタメ業界の裏方的な内容であるため、表に立つ機会はあまり多くありませんが、一方で広告や映像作品の成功を左右する重要なポジションでもあります。
クライアントとタレントを繋ぐことができる非常にやりがいのある仕事となっているので、新卒向けの求人をお探しの方はぜひチェックしてみてください。