旧ジャニーズ事務所(現:STARTO ENTERTAINMENT)所属タレントをCMやイベント、動画コンテンツに起用したいと考えている担当者の方にとって、「費用はいくらかかるのか」「どうやって依頼すればいいのか」は最初に直面する疑問です。
旧ジャニーズ所属タレントのキャスティングは、一般タレントと比べて費用が高い水準にあるうえ、依頼の流れや使用条件が複雑なケースも多く、事前の情報収集が非常に重要です。
本記事では、旧ジャニーズ(現STARTO ENTERTAINMENT)所属タレントのキャスティング費用相場をはじめ、事務所への出演依頼の流れ、アイドル起用時の注意点まで、実務担当者が知っておくべき情報を紹介します。
旧ジャニーズ事務所の現状|STARTO ENTERTAINMENTとは

日本を代表する芸能人が多数所属してきた旧ジャニーズ事務所は、大きな転換期を迎えました。
2023年の問題を受けた組織再編の発表により、現在はタレントのマネジメント業務をSTARTO ENTERTAINMENTに移管。被害者補償業務はSMILE-UP.が担当するという、時代の要請に応じた体制となっています。
現在のキャスティング窓口は新会社となりますが、一部のタレントが独立して個人事務所を設立するなど、男性アイドルの活動形態は多様化しています。
しかし、検索市場では依然として「旧ジャニーズ キャスティング」等のキーワードが多く使われているため、本記事では最新の業界事情を交え、実態に即して解説します。
多くの俳優やアイドルを抱える新体制下でも、テレビ番組への出演や広告契約の流れは旧来の枠組みを踏襲している部分があります。
一方で、現場スタッフの体制や、推定される報酬の算出基準など、日本経済の動向に合わせて変化している点も少なくありません。
女子層をはじめとする幅広いファン層への影響力を考慮し、起用を検討する企業担当者にとっては、依頼に必要な時間や条件を改めて確認することが推奨されます。
旧ジャニーズ(現STARTO)キャスティング費用の相場

旧ジャニーズ/STARTO所属タレントの出演料は公式に公表されておらず、案件ごとの交渉によって決まります。
これは芸能界全般に言えることですが、特にトップクラスのアイドルや俳優を擁する同社の場合、企業の規模や露出期間によっても大きく変動します。
タレント本人への給料の支払い形式も、エージェント契約の導入などにより成果に応じた歩合制への移行が進んでいるとされており、それに伴い提示されるギャラの基準も精査されるようになっています。
ただし、業界内での取引実績をもとにした目安として、テレビ、広告、舞台など、媒体別の相場感は以下のように広く認識されています。
タレントランク別・出演料の目安
| ランク | 対象 | 出演料目安(1案件あたり) |
|---|---|---|
| 若手・新グループメンバー | デビュー間もない・知名度上昇中 | 100万〜500万円 |
| 中堅・準主役級タレント | ドラマ・映画で安定出演 | 500万〜2,000万円 |
| 人気グループの主要メンバー | 高い集客力・固定ファン層あり | 2,000万〜5,000万円 |
| 国民的スター・トップタレント | 圧倒的認知・CM常連 | 5,000万〜1億円以上 |
※あくまで業界内での目安です。媒体・使用条件・期間・独占の有無により大きく変動します。
一般タレントと比べてワンランク以上高い費用水準となるケースが多く、特に全国区の人気グループメンバーになると、テレビCM1本の出演料だけで数千万円規模になることも珍しくありません。
媒体別のキャスティング費用相場
テレビCM
出演料に加えて使用料(ライセンス料)が別途発生するため、費用総額が最も高くなる媒体です。
全国放映・人気グループメンバーの場合、出演料+使用料の合計で3,000万〜1億円以上になるケースも報告されています。
使用期間・放映エリア・GRP(延べ視聴率)によって使用料が変動します。
Web広告・SNS広告
デジタル媒体への起用は、テレビCMに比べて費用を抑えられる場合もありますが、STARTO所属タレントの場合は使用条件が厳格に設定されることが多く、500万〜3,000万円程度が目安です。
SNSでの二次利用・転載可否については事前の確認が必須です。
イベント・ライブ連動企画
イベントへのゲスト出演やコンサートと連動したスポンサー企画は、1案件500万〜数千万円程度が目安です。
グループ全体を起用する場合はメンバー人数分の費用が発生します。
雑誌・カタログ・グラビア撮影
発行部数・掲載点数・使用期間によって変動しますが、100万〜1,000万円程度が一般的な相場感です。
ドラマ・映画・動画コンテンツ
役柄の大きさ・制作規模・放映局によって費用が大きく異なります。主演クラスでは数千万〜1億円以上の規模になることもあります。
費用を左右する主な要因

1. タレント・グループの人気度
所属グループやタレント個人の知名度・人気度が費用に最も大きく影響します。
デビュー間もない若手と、長年トップを走り続けるグループのメンバーでは、出演料に数倍から数十倍の差が生じることもあります。
2. 使用媒体と露出規模
全国テレビCMか地方限定か、Web広告の配信規模はどの程度かによって使用料が大きく変わります。露出が広いほど費用は高くなります。
3. 使用期間
広告素材の使用期間が長いほど使用料(ライセンス料)が加算されます。
一般的に3ヶ月・6ヶ月・1年単位で設定されることが多く、期間延長には追加費用が発生します。
4. 独占・競合制限の有無
競合他社への出演を制限する独占契約を求める場合、費用が大幅に上乗せされます。
飲料・通信・金融など競争が激しい業界では独占契約の要望が多く、その分コストも高くなります。
5. 二次利用・素材転用の範囲
撮影素材をSNS・自社サイト・店頭POPなど複数の場所で使用したい場合は、二次利用権の取得が必要です。
使用範囲が広がるほど費用が増加します。
6. 複数メンバーの同時起用
グループから複数メンバーを同時起用する場合、人数分の出演料が発生します。
グループ全体を起用するケースでは費用が飛躍的に高くなるため、予算計画は慎重に行う必要があります。
事務所(STARTO ENTERTAINMENT)への出演依頼の流れ

旧ジャニーズ所属タレントへの出演依頼は、一般的に以下の流れで進みます。
ステップ1:目的・予算・スケジュールの明確化
依頼前に「何のためにタレントを起用するのか」「予算はいくらか」「撮影・掲載の時期はいつか」「どの媒体で使用するか」を社内で明確にしておきます。
これらが曖昧なまま交渉を進めると、後から条件変更が生じて費用が増加したり、スケジュールが合わなくなるリスクがあります。
ステップ2:キャスティング会社・広告代理店への相談
旧ジャニーズ/STARTO所属タレントへの依頼は、直接事務所に問い合わせることも可能ですが、多くの場合は大手広告代理店やキャスティング会社が窓口となります。
特に中小企業が単独で交渉するのは難しい実情があるため、実績のあるキャスティング会社に相談することが現実的です。
ステップ3:候補タレントの選定と打診
キャスティング会社を通じて希望タレントや条件を伝え、STARTO ENTERTAINMENTへの打診を行います。
人気タレントはスケジュールが非常に埋まりやすいため、希望時期の3〜6ヶ月前から動き始めることが推奨されます。
ステップ4:条件交渉・見積もり取得
出演料・使用期間・使用媒体・二次利用の可否・独占条件などについて交渉を行います。この段階で詳細な費用見積もりを取得します。
ステップ5:社内稟議・契約締結
見積もりをもとに社内での承認を得たうえで、契約書を締結します。
使用条件・禁止事項・期間延長時の費用などを契約書に明記しておくことがトラブル防止の観点から重要です。
ステップ6:撮影・制作・納品
契約締結後、スケジュールを調整して撮影・収録に臨みます。完成素材の確認・修正を経て最終納品となります。
アイドル起用時の注意点

旧ジャニーズ/STARTO所属のアイドルグループを起用する際は、一般タレントとは異なる固有の注意点があります。
事前に把握しておくことでトラブルを防ぎましょう。
注意点1:肖像権・使用条件が厳格
旧ジャニーズ事務所は従来から、タレントの肖像権管理が非常に厳格であることで知られています。
STARTO ENTERTAINMENTに移行した現在も、使用できる媒体・掲載方法・期間・二次利用の可否について細かい条件が設定されることが多く、契約外の使用は厳しく制限されます。
特にSNSへの投稿・転載、動画のサムネイル使用、店頭POP・デジタルサイネージへの展開などは、事前に許諾を取っていないと契約違反になるリスクがあります。
注意点2:インターネット上での写真・動画の扱い
旧ジャニーズ所属タレントはインターネット上での画像・動画の取り扱いに関して、業界内でも特に厳しいルールが設けられてきた歴史があります。
Web広告やSNS広告での起用を検討する場合は、使用できるフォーマット・プラットフォーム・掲載期間を契約前に細かく確認しておく必要があります。
注意点3:炎上・スキャンダルリスクへの対応
アイドルグループのメンバーは、プライベートでの出来事やSNS上の発言が大きく取り上げられるケースがあります。
起用後に問題が発生した場合の契約解除条項・違約金の扱い・素材の取り下げ対応について、契約書に明記しておくことがリスクヘッジの観点から重要です。
注意点4:複数メンバー起用時のバランス
グループから特定のメンバーのみを起用する場合、ファン間での反応や話題になり方が予測しにくいケースがあります。
グループ全体の起用か、個人活動として起用するのかを明確にしたうえで、事務所とすり合わせておくことが必要です。
注意点5:組織再編に伴う契約上の変化
旧ジャニーズ事務所からSTARTO ENTERTAINMENTへの移行に伴い、過去の取引慣行や契約条件が変化している可能性があります。
以前に取引実績がある企業でも、現在の窓口・条件・担当者を改めて確認してから交渉を進めましょう。
キャスティング会社を活用するメリット

旧ジャニーズ/STARTO所属タレントへの依頼は、キャスティング会社を活用することで以下のメリットが得られます。
- 事務所との交渉をプロに一任できる:交渉経験が豊富なキャスティング会社が間に入ることで、スムーズかつ有利な条件での契約締結が期待できます。
- 予算に合った候補の提案を受けられる:希望予算を伝えるだけで、複数の候補タレントとその費用感を提示してもらえます。
- 契約・スケジュール・使用条件の管理を一括依頼できる:担当者の工数を大幅に削減でき、本来の業務に集中できます。
- トラブル発生時の対応サポート:使用条件違反や撮影キャンセルなどのトラブル発生時も、間に入ってもらえる安心感があります。
記事まとめ:旧ジャニーズ事務所への依頼は「キャスティング会社」経由がおすすめ

旧ジャニーズ(現STARTO ENTERTAINMENT)所属タレントのキャスティング費用は、タレントのランク・媒体・使用期間・独占の有無によって数百万円から1億円以上まで幅広く変動します。
費用水準は芸能界の一般タレントに比べて高い傾向がありますが、圧倒的なファンベースや幅広い世代へのリーチ、さらには舞台出演などを通じて培われた実力によるブランドイメージ向上といった大きなリターンが期待できます。
今後、組織再編に伴う契約形態の変化により出演依頼の流れや使用条件はさらに複雑化していくことが予想されます。
実績あるキャスティング会社や広告代理店に早めに相談し、二次利用やリスク対応を契約書に明記したうえで進めることが、費用対効果を最大化するための近道です。











