映画やドラマ等の映像作品において、最も重要となるポイントの1つが“演者のキャスティング”です。
この記事では、映画・ドラマ制作におけるキャスティングの重要性と、キャスト選びの方法・流れを解説していきます。
キャスティング会社へ俳優・タレントの起用を依頼するメリットについてもまとめているので、キャスト選びや交渉方法でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
映画・ドラマ制作における「キャスティング」とは?
キャスティングとは、俳優やタレントに映画・ドラマ等の役割を振り当てる作業のことを指します。
実写作品の場合はもちろん、アニメ作品や3D作品のキャラクターに声優を割り当てる作業もキャスティングの一種です。
まずは、こうしたキャスティング業務の重要性とキャスト選びの方法・流れについて詳しく見ていきましょう。
キャスティング業務の重要性
映画やテレビドラマは1作品・1回ごとの尺がある程度決まっており、限られた時間の中でストーリーを完結させなければならないという特徴があります。
そのため、登場人物のキャラクターやイメージが一瞬で伝わるようなキャスティングを行い、視聴者の関心を素早く集めることがより重要となってきます。
また「演出の9割はキャスティングで決まる」と言われるように、こうした映像作品においては作品の世界観と出演者のイメージがいかにマッチしているかが非常に重要なポイントです。
たとえ監督や演出家が優れた人物であっても、キャスティングが適切に行われていなければ、大ヒット作は誕生しないかもしれません。
このような理由から「キャスティング」という工程の重要性については、CMや広告等よりも映像作品の方が高いと言えるでしょう。
映画・ドラマのキャストを選ぶ方法・流れ
映像作品の制作は、監督やプロデューサーといった中心人物が集まって作品のテーマ・ストーリー等の企画案をまとめるところから始まります。
監督は制作全体のリーダーを務め、キャスティングのイメージ共有やスタッフへの指示出し等を行います。
またプロデューサーは制作した作品がヒットするよう、多方面からプロデュースを行うのが主な仕事です。
映画・ドラマの大枠が決まったら具体的な脚本を作成し、その内容やキャラクターのイメージに合わせたキャスティングを行います。
キャスティング業務は「キャスティングディレクター」と呼ばれるスタッフが担当するケースが多く、監督の意向を汲み取りながら、最適な俳優の選定・交渉等を進めていきます。
なお主役を含むメインキャストは監督やプロデューサーによる指名で決まることも少なくありませんが、サブキャストやエキストラについてはオーディションで選定するケースがほとんどです。
またメインキャストを務める俳優と同じ事務所に所属する新人俳優をサブキャストに組み入れ、全体のキャスティング費用を抑えるといった方法もあります。(バーター出演)
キャスティング会社の役割と映画・ドラマの配役を依頼するメリット
映画やドラマを制作するうえでキャスティングは非常に重要な業務ですが、だからといってキャスティングにばかり時間を割くことはできません。
キャスト選びが難航している場合や、そもそもキャスティングディレクターを配置していないといった場合には、キャスティング業務を専門に行う「キャスティング会社」へ相談してみるのがおすすめです。
ここからは、キャスティング会社のサービス内容と利用のメリットについて解説していきます。
キャスティング会社のサービス内容
キャスティング会社は映画やドラマをはじめ、CMや広告、また講演会やイベントといった幅広いシーンにおけるキャスト選定・交渉・契約業務等を請け負っている代行会社です。
キャスティング会社の具体的な業務例としては以下のようなものが挙げられます。
- 企画内容・予算等の情報整理
- 起用候補となる俳優・タレントのリストアップ
- 出演交渉・オーディション
- 肖像管理等の契約
- 撮影・イベント当日のサポート 等
キャスティング会社が間に入ることで、芸能事務所やプロダクションとのコネクションがない場合でもスムーズに交渉を進められるのが大きな特徴です。
またキャスティング会社の中には、オーディション開催や広告制作等を含む一連の業務をワンストップで対応しているところもあります。
キャスティング会社に映画・ドラマの配役を依頼するメリット
映画・ドラマのキャスト選定をキャスティング会社へ依頼するメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- 複数の芸能事務所・プロダクションからキャストの候補者を提案できる
- キャスティング業務を一任することで、映画・ドラマの制作業務に集中できる
- オーディション開催の会場準備やスタッフの手配等にかかるコストを抑えられる
- 専門知識を持つスタッフが管理を担うことで、権利侵害や金銭トラブル等のリスクを防止できる
キャスティングを行う際は候補者のリストアップや交渉、契約といった様々な業務が必要となりますが、キャスティング会社に一任してしまえばこれらの業務負担を大幅に軽減することが可能です。
またキャスティング会社には専門知識を持つスタッフが在籍しているため、契約後のトラブル等を防ぐという意味でもメリットが大きいと言えるでしょう。
記事まとめ
- 映画・ドラマの制作においては、キャスティングが演出に大きな影響を与えるため、他の媒体と比較してキャスティングに対する重要度が高い
- 監督・プロデューサーの意向が反映されやすいメインキャストと異なり、サブキャストやエキストラについてはオーディションで決めることが多い
- 映画・ドラマのキャスト選定を行う際は、オーディション開催等も請け負っているキャスティング会社へ依頼する方法がおすすめ
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