「あの芸能人、CMで1本数千万円ももらってるって本当?」
テレビをつければ毎日のように見かける芸能人のCM。大谷翔平さんは1本9億円、綾瀬はるかさんは8000万円、川口春奈さんは21社と契約して年間5億円以上。
これほど高額なCMギャラを見ると、「なぜそんなに高いの?」「企業は本当に元が取れるの?」と疑問に思う人も多いでしょう。
実は、CMギャラが高額になるのには、企業側の明確な「経済合理性」があります。
数千万円〜数億円の出演料を支払っても、それ以上の売上増加やブランド価値の向上が期待できるからこそ、企業は芸能人に高額なギャラを支払うのです。
この記事では、CMギャラがなぜ高いのか、その理由を7つのポイントから徹底解説します。広告業界の仕組み、企業が得られるメリット、費用対効果の考え方まで、丁寧に説明します。ぜひ最後までお読みください!
CMギャラの相場は?トップ層は1本1億円超え

まず、実際のCMギャラの相場を確認しましょう。芸能人のCMギャラは、知名度・人気・契約内容によって大きく変動しますが、一般的な相場は以下の通りです。
【芸能人のCMギャラ相場(2026年版)】
トップ層(国民的スター・スポーツ選手):5億円〜10億円
- 大谷翔平(9億円)、八村塁(1億円)、福山雅治(1億円)など
準トップ層(人気俳優・女優):8000万円〜9000万円
- 綾瀬はるか、新垣結衣、長澤まさみ、木村拓哉 など
中堅人気層(実力派俳優・女優):5000万円〜7000万円
- 川口春奈、永野芽郁、橋本環奈、賀来賢人 など
若手注目株(20代人気俳優・女優):3000万円〜5000万円
- 今田美桜、浜辺美波、芦田愛菜 など
お笑い芸人トップ層:3500万円〜8000万円
- 出川哲朗(2500万〜7000万円)、浜田雅功(8000万円)など
新人・若手(知名度が低い層):500万円〜2000万円
- デビュー間もない俳優、モデル、アイドル など
※金額は年間契約料を含む推定値
トップ層の大谷翔平さんは1本9億円、綾瀬はるかさんは8000万円〜9000万円が相場とされています。
複数社と契約している場合、年間のCM収入だけで5億円〜10億円を超えるケースも珍しくありません。
なぜCMギャラは高いのか?7つの理由を徹底解説

では、なぜ企業はこれほど高額なCMギャラを支払うのでしょうか?7つの理由を詳しく解説します。
理由① 圧倒的な広告効果と売上増加が期待できるから
最大の理由は、芸能人を起用することで得られる広告効果・売上増加が、ギャラを大きく上回るからです。
例えば、綾瀬はるかさんが出演するCMの場合:
- CM出演料:8000万円
- CM制作費:500万円〜1000万円
- 放映費(全国ネット・3ヶ月):5000万円〜1億円
- 総広告費:約2億円
これに対し、綾瀬はるかさんが出演することで
- 商品認知度:50%→85%に向上(CM放映後)
- 購買意欲:30%→60%に向上
- 売上増加:10億円〜30億円(キャンペーン期間中)
つまり、2億円の投資で10億円〜30億円の売上増加が見込めるなら、企業にとっては十分に「採算が合う投資」なのです。
理由② 商品・サービスの認知度が爆発的に高まるから
芸能人を起用すると、商品やサービスの認知度が爆発的に高まります。
- 芸能人なしのCM:認知率20%〜30%
- 芸能人ありのCM:認知率60%〜85%
特に、新商品や知名度の低いブランドの場合、芸能人の知名度を借りることで、短期間で市場に浸透させることができます。
例:
- サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」×堤真一・妻夫木聡 → 売上20%増
- キリン「本麒麟」×神木隆之介 → 若年層への認知度30%向上
- 化粧品「エリクシール」×新垣結衣 → ブランド認知度が50%→75%に
理由③ ブランドイメージの向上と信頼性獲得
芸能人が出演することで、企業や商品のブランドイメージが向上し、信頼性が高まります。
消費者心理として、「あの女優が使っているなら安心」「憧れのあの人と同じ商品を使いたい」といった感情が働きます。
- 化粧品業界:綾瀬はるか、新垣結衣、石原さとみなどトップ女優を起用 → 高級感・信頼性の演出
- 保険業界:長谷川博己、上戸彩など好感度の高い俳優を起用 → 安心感・誠実さの演出
- 自動車業界:木村拓哉、福山雅治などを起用 → プレミアム感・ステータスの演出
理由④ ターゲット層への強力な訴求力
芸能人は、特定のターゲット層への強力な訴求力を持っています。
- 10代〜20代女性向け商品 → 今田美桜、橋本環奈
- 30代〜40代女性向け商品 → 綾瀬はるか、新垣結衣
- 男性向け商品 → 木村拓哉、福山雅治、大泉洋
- ファミリー層向け商品 → 芦田愛菜、上戸彩
企業は、商品のターゲット層に合った芸能人を起用することで、広告効果を最大化できます。
理由⑤ SNSでの拡散効果とクロスメディア展開
現代のCMは、テレビだけでなくSNSでの拡散が重要です。
芸能人が出演するCMは、X(旧Twitter)、Instagram、TikTokなどで自然に拡散され、広告費以上の露出効果が得られます。
- 平野紫耀さん出演のサントリーCM → Twitter(X)でトレンド入り、再生回数1000万回超
- 川口春奈さん出演のCM → Instagram投稿が100万いいね超
- 大谷翔平さん出演のCM → 海外メディアでも報道、グローバルに拡散
SNS拡散の経済効果は、追加広告費0円で数億円分の露出が得られるため、企業にとっては極めて費用対効果の高い投資です。
理由⑥ 競合他社との差別化が図れるから
同じ業界内で競合他社と差別化するため、企業は独自性のある芸能人を起用します。
- 飲料業界:サントリー×綾瀬はるか、コカ・コーラ×長澤まさみ、キリン×神木隆之介
- 化粧品業界:資生堂×新垣結衣、SK-II×綾瀬はるか、コーセー×北川景子
- 通信業界:ワイモバイル×出川哲朗、au×菅田将暉、ドコモ×上戸彩
「あのブランド=あの芸能人」というイメージを定着させることで、競合との差別化が可能になります。
理由⑦ 企業のイメージアップと社会的信頼の獲得
芸能人を起用することで、企業自体のイメージアップと社会的信頼の獲得につながります。
特に、BtoB企業や地方企業が全国展開する際、有名芸能人を起用することで
- 企業認知度の向上:「この企業、CMやってるから大手なんだ」
- 採用力の強化:「あの芸能人がCMしてる会社なら安心」
- 取引先の信頼獲得:「全国CMを出せる財務力がある企業」
このように、CMは単なる商品宣伝だけでなく、企業ブランド全体の価値向上にもつながるのです。
CMギャラは投資!?費用対効果の考え方

企業がCMギャラを支払う際、重視するのは費用対効果(ROI:Return on Investment)です。
費用対効果の計算例:
例1:綾瀬はるかさんを化粧品CMに起用した場合
投資(コスト):
- CM出演料:8000万円
- 制作費:1000万円
- 放映費(3ヶ月・全国ネット):1億円
- 合計:1.9億円
リターン(売上・効果):
- 商品売上増加:15億円(前年比+30%)
- ブランド認知度向上:50%→80%(+30ポイント)
- 新規顧客獲得:10万人
- SNS拡散効果:追加露出価値2億円相当
ROI(投資対効果):(15億円 – 1.9億円)÷ 1.9億円 ≒ 690%
つまり、1.9億円の投資で15億円の売上が得られるなら、企業にとっては十分に「元が取れる投資」なのです。
例2:大谷翔平さんを起用した場合
投資(コスト):
- CM出演料:9億円
- 制作費・放映費:2億円
- 合計:11億円
リターン(売上・効果):
- 商品売上増加:100億円〜200億円(グローバル展開含む)
- 企業ブランド価値向上:数百億円規模
- 海外市場への進出効果:数十億円〜数百億円
ROI:(100億円 – 11億円)÷ 11億円 ≒ 809%
大谷翔平さんのような世界的スターの場合、11億円の投資で100億円〜200億円のリターンが見込めるため、企業にとっては極めて合理的な判断です。
【契約形態別のCMギャラ】

年間契約(1年間の独占契約)
- ギャラ:5000万円〜1億円
- 内容:1年間、特定業種での独占使用
- 例:綾瀬はるか×SK-II(化粧品独占)
キャンペーン契約(3〜6ヶ月の短期契約)
- ギャラ:1000万円〜3000万円
- 内容:短期キャンペーン期間のみ
- 例:季節限定商品のCM
地域限定契約(特定地域のみの放映)
- ギャラ:500万円〜1000万円
- 内容:関西圏のみ、九州圏のみなど
- 例:地方企業のCM
グローバル契約(世界規模の使用権)
- ギャラ:数億円〜10億円超
- 内容:全世界での使用権
- 例:大谷翔平×国際ブランド
契約期間が長く、使用範囲が広いほど、ギャラも高額になります。
CMギャラ以外にかかる費用|テレビCMの総費用内訳とは

CMギャラは、総広告費の一部です。実際にCMを放映するには、以下の費用がかかります。
1. CM制作費:100万円〜5000万円
- 企画・プランニング費:10万円〜500万円
- 撮影費:20万円〜3000万円(ロケ地・スタッフ規模による)
- 編集・MA(音声調整)費:15万円〜500万円
- 出演料(芸能人ギャラ):500万円〜10億円
2. CM放映費:4万円〜100万円/回
- 民放キー局(15秒・1回):75万円〜
- ゴールデンタイム(19時〜22時):100万円〜200万円/回
- 深夜帯:10万円〜30万円/回
- 地方局:4万円〜20万円/回
3. 放映期間の総費用:5000万円〜3億円
- 3ヶ月キャンペーン(全国ネット・1日3回放映):約1億円〜2億円
総計:数千万円〜数億円
このように、CMギャラは総広告費の一部であり、企業は**「総投資額に対してどれだけのリターンが得られるか」**を計算して判断しています。
CMギャラが高くても企業が起用し続ける理由

CMギャラが高額でも、企業が芸能人を起用し続けるのは、以下の理由があるからです。
理由① 確実な広告効果が得られる
芸能人を起用することで、確実に認知度・売上・ブランド価値の向上が見込めます。
理由② 競合他社に負けないため
競合他社が芸能人を起用している場合、自社も起用しないと市場シェアを奪われるリスクがあります。
理由③ 長期的なブランド価値の構築
芸能人との長期契約により、「このブランド=この芸能人」というイメージが定着し、長期的なブランド価値が構築されます。
- 資生堂×新垣結衣(10年以上の継続契約)
- サントリー×綾瀬はるか(15年以上の継続契約)
理由④ 社内モチベーションの向上
有名芸能人を起用することで、社員のモチベーション向上や採用力の強化にもつながります。
「自社のCMに憧れの芸能人が出ている」ことは、社員の誇りとなり、企業全体の士気を高めます。
まとめ:CMギャラが高い理由は「投資対効果」が明確だから

CMギャラが高いのは、企業にとって「コスト」ではなく「投資」だからです。
数千万円〜数億円を投じても、認知度向上や売上増加、ブランド価値アップといった確かなリターンが見込めます。
芸能人の起用で商品の認知率が50%から85%に上がり、売上が数十億円規模で伸びることもあります。「あの芸能人が使っているなら安心」という心理効果やSNSでの拡散、ブランドイメージの定着も大きなメリットです。
結果として、高額なギャラは費用対効果の高い“合理的な投資”。大谷翔平さんや綾瀬はるかさんの高額契約も、その価値を考えれば納得の金額です。今後も市場動向とともに、CMギャラの相場は変化し続けるでしょう。










