モデルから俳優へと華麗に転身し、今や日本を代表する俳優の一人となった坂口健太郎さん。
2014年の俳優デビュー以来、数々のドラマや映画で印象的な役柄を演じ、その繊細な演技力と爽やかなルックスで多くのファンを魅了し続けています。
NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」での菅波光太朗役では「#俺たちの菅波」がトレンド入りするほど大きな話題を呼び、「シグナル 長期未解決事件捜査班」や「東京タラレバ娘」など多彩な役柄で演技の幅を見せてきました。
2024年には韓国ドラマ「愛のあとにくるもの」でイ・セヨンとダブル主演を務めるなど、国際的な活躍も広げています。この記事では、坂口健太郎さんのドラマ出演作品を代表作から最新情報まで徹底解説します。
坂口健太郎のプロフィールと俳優としての歩み
モデルから俳優へ
坂口健太郎さんは1991年7月11日生まれ、東京都出身の俳優・モデルです。
元々ファッションモデルとして活動していましたが、2014年に映画「シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸」で俳優デビューを果たしました。
デビュー翌年の2015年には、「娚（おとこ）の一生」「予告犯」「海街diary」「ヒロイン失格」など人気漫画の実写映画化作品に相次いで抜擢され、一躍注目を集めます。
その後も着実にキャリアを重ね、2016年公開の「64-ロクヨン- 前編/後編」での演技が高く評価され、第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞しました。
演技力の特徴と魅力
坂口健太郎さんの演技力は、「静」の演技を得意とする繊細なタイプだと評価されています。派手なパフォーマンスよりも、内面から滲み出る感情表現や、役柄に合わせた細やかな演技が持ち味です。
また、役柄ごとに全く異なる個性を発揮できる演技の幅の広さも魅力の一つ。優しく誠実な好青年から、毒舌でクセのあるキャラクターまで、多様な役柄をこなす器用さを持っています。
「坂口健太郎の魅力はかっこいいルックスだけではなく、演技力も高く評価されており、役柄に合わせてさまざまな個性を発揮している」と、業界内外から高い評価を得ています。
坂口健太郎の人気ドラマ代表作TOP3
第1位：おかえりモネ（2021年）
NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」で演じた菅波光太朗役は、坂口健太郎さんのキャリアを代表する当たり役となりました。
気象予報士を目指すヒロイン・百音（清原果耶）を支える医師・菅波を演じ、その不器用ながらも誠実な姿に多くの視聴者が心を奪われました。
「#俺たちの菅波」というハッシュタグがSNSでトレンド入りするほどの人気ぶりで、日本中が坂口健太郎演じる菅波先生の虜になりました。繊細で知的な演技が光り、朝ドラファンだけでなく幅広い層から支持を集めた作品です。
第2位：シグナル 長期未解決事件捜査班（2018年）
韓国の人気ドラマをリメイクした「シグナル 長期未解決事件捜査班」では、初の連続ドラマ主演を務めました。
過去と現在をつなぐ無線機を通じて未解決事件に挑む刑事・三枝健人役を熱演。
坂口さんはこの作品での演技が評価され、「ソウルドラマアワード2021」において「アジアスター賞」を受賞。国際的にも認められる演技力を見せつけました。2021年には特別編も制作され、根強い人気を誇る作品となっています。
第3位：東京タラレバ娘（2017年）
東村アキコの人気漫画を原作とした「東京タラレバ娘」では、金髪モデルのKEY役を演じました。
これまでのイメージとは一転、毒舌で辛口コメントを連発するキャラクターを軽妙に演じ、新たな一面を見せました。
「もう33だから」というセリフとともに、女性たちに厳しくも的確なアドバイスを送る姿が話題に。コミカルで面白い演技を披露し、演技の幅の広さを証明した作品です。
その他の注目ドラマ出演作品
コウノドリシリーズ（2015年、2017年）
綾野剛主演の医療ドラマ「コウノドリ」では、新生児科医・白川領役を演じました。
命の現場で奮闘する若手医師を誠実に演じ、シリアスな医療ドラマでその演技力を発揮しています。
第1シリーズ（2015年）、第2シリーズ（2017年）と続けて出演し、作品を支える重要なキャストとして活躍しました。
いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう（2016年）
有村架純、高良健吾とともに主演を務めた青春群像ラブストーリー。
東日本大震災を背景に、懸命に生きる若者たちの姿を描いた作品で、坂口さんは音楽プロデューサーを目指す青年役を演じました。
「2016年最も旬な顔ぶれでお贈る青春群像ラブストーリー」として大きな話題を呼んだ作品です。
35歳の少女（2020年）
柴咲コウ主演のこのドラマで、坂口さんはヒロインの元恋人役を演じました。
10歳の時に事故で意識不明となり、25年後に35歳の身体で目覚めたヒロインと、成長した幼なじみとの複雑な関係を繊細に表現。
切ないラブストーリーの中で印象的な演技を見せました。
CODE―願いの代償―（2023年）
台湾で話題を呼んだ「浮士徳遊戲(英題:CODE)」を原作に、染谷将太と共演したノンストップクライムサスペンス。
これまでとは異なるダークな役柄に挑戦し、新たな演技の可能性を示した作品です。
婚姻届に判を捺しただけですが（2021年）
清野菜名とダブル主演を務めたこの作品では、契約結婚から始まる恋愛を描きました。
不器用ながらも誠実な主人公を演じ、心温まるラブストーリーを作り上げました。
2024-2025年の最新ドラマ出演情報
愛のあとにくるもの（2024年）
2024年10月から Prime Video で独占配信されている韓国ドラマ「愛のあとにくるもの」では、韓国の人気女優イ・セヨンとダブル主演を務めています。
辻仁成の同名小説を原作としたこの作品は、日韓共同制作として注目を集めました。
坂口さんは韓国語のセリフこそ少ないものの、韓国のスタッフと韓国語でやりとりするなど、国際的な撮影現場での適応力を見せています。
作品は美しい映像と繊細な演技で高く評価され、「2024年の人気韓国恋愛ドラマランキング」にもランクインするなど好評を博しています。
イ・セヨンとの息の合った共演により、過去と現在を行き来する複雑な物語を見事に演じ分け、「とろける笑顔に沼人続出」と話題になりました。
さよならのつづき（2024年）
2024年11月に公開されたNetflix作品「さよならのつづき」にも出演。短編ながら印象的な演技を披露しています。
坂口健太郎のドラマでの演技に対する評価
業界からの高評価
坂口健太郎さんの演技は、業界内外から高く評価されています。
「繊細で『静』の演技を得意とするタイプ」と評され、ヒロインの相手役を演じたらピカイチ、2番手や3番手の役柄でも魅力的だと絶賛されています。
2021年の「ソウルドラマアワード」では「アジアスター賞」を受賞し、アジア全体で最も活躍した俳優として認められました。この受賞は、「シグナル 長期未解決事件捜査班」での演技や多方面の活躍が評価されたものです。
クセキャラの”良心”を垣間見せる唯一無二の演技力
坂口さんが継続的にドラマのオファーを受ける理由について、あるメディアは「クセキャラの”良心”を垣間見せる唯一無二の演技力にあり」と分析しています。
一見クセのあるキャラクターでも、その内面にある優しさや誠実さを表現できる能力が、多くの制作陣から支持されているのです。
ファンからの熱烈な支持
視聴者からも坂口さんの演技は絶大な支持を集めています。「おかえりモネ」の菅波役では「#俺たちの菅波」がトレンド入りし、「東京タラレバ娘」の金髪モデル役では「イメージをガラリと変える怪演」として話題になりました。
役柄ごとに全く異なる魅力を発揮し、「作品ごとに新たな魅力を放つ」と評される坂口さん。その多彩な演技力が、幅広い層のファンを魅了し続けています。
坂口健太郎のドラマ出演の特徴
ヒロインの相手役としての魅力
坂口健太郎さんは、ヒロインの相手役として特に高い評価を得ています。
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」「おかえりモネ」「35歳の少女」など、ヒロインを支える誠実な男性役を演じることが多く、その繊細な演技が女性視聴者の心を掴んでいます。
不器用ながらも一途で優しい男性像を自然体で表現できる能力は、坂口さんならではの強みと言えるでしょう。
多様な役柄への挑戦
一方で、「東京タラレバ娘」の毒舌金髪モデルや、「CODE―願いの代償―」のダークな役柄など、従来のイメージとは異なるキャラクターにも果敢に挑戦しています。
この演技の幅の広さが、「作品ごとに違う顔を見せる卓越した演技力」として高く評価され、さまざまなジャンルのドラマからオファーが絶えない理由となっています。
国際的な活躍の広がり
近年では、韓国での人気も高まり、韓国ドラマ「愛のあとにくるもの」への出演など、国際的な活躍の場を広げています。
日本国内だけでなく、アジア全体で愛される俳優として成長を続けています。
今後の坂口健太郎に期待すること
さらなる演技の進化
すでに高い評価を得ている坂口健太郎さんですが、今後もさらなる演技の進化が期待されています。
これまでの繊細な演技に加え、より力強い役柄や、これまで挑戦していないジャンルへの進出も楽しみです。
映画での活躍
2025年には渡辺謙と共演する映画「盤上の向日葵」の公開が予定されており、映画での活躍も注目されています。
ドラマで培った演技力を映画でどのように発揮するのか、期待が高まります。
国際的な共同制作作品への参加
「愛のあとにくるもの」での日韓共同制作の経験を活かし、今後もアジアを舞台にした国際的なプロジェクトへの参加が期待されています。
坂口さんの活躍の場は、日本を超えて世界へと広がっていくでしょう。
記事まとめ
坂口健太郎さんは、2014年の俳優デビューから約10年で、日本を代表する俳優の一人へと成長しました。
「おかえりモネ」での菅波光太朗役、「シグナル 長期未解決事件捜査班」の主演、「東京タラレバ娘」の金髪モデル役など、多彩なドラマ出演作品で印象的な演技を残してきました。
繊細で「静」の演技を得意としながらも、役柄に応じて全く異なる個性を発揮できる演技の幅の広さが、坂口さんの最大の魅力です。ヒロインの相手役としての誠実な演技から、クセのあるキャラクターの怪演まで、作品ごとに新たな顔を見せてくれます。
2024年には韓国ドラマ「愛のあとにくるもの」で国際的な活躍の場を広げ、2025年以降もさらなる進化が期待されています。坂口健太郎さんのこれからのドラマ出演作品から、ますます目が離せません。
