タレントや芸能人をCM・広告・イベントなどに起用したいと考えたとき、「どのキャスティング会社に依頼すればいいのか分からない」という担当者は少なくありません。
キャスティング会社は得意とする業種や案件タイプによって強みが異なるため、自社の目的に合った会社を選ぶことが成功のポイントになります。
本記事では、業種別に見たキャスティング会社の選び方と、タレント・芸能人への依頼方法について解説します。
キャスティング会社とは?主な仕事内容

キャスティング会社とは、企業のPR・広告・イベントなどにおいて、タレント・芸能人・インフルエンサーなどの選定・交渉・契約・進行管理を代行する専門会社です。
- 起用目的・条件のヒアリング
- タレント候補の提案・選定
- 交渉・条件調整
- 契約締結
- 撮影・進行管理(オプション)
自社で芸能事務所に直接交渉するには窓口や条件交渉の知識が必要になります。
キャスティング会社に依頼すれば、スタッフが仲介役となり、複数の事務所・タレントから最適な人選を提案してもらえるほか、契約交渉や進行管理の負担も軽減できます。
芸能事務所との違い
CM・広告でタレントを起用する際、まず押さえるべきなのが「キャスティング会社」と「芸能事務所」の違いです。
どちらもタレントに関わる組織ですが、役割や窓口、得意な領域が明確に異なります。
以下の表で、両者の違いを 5 つのポイントにまとめています。
| 項目 | キャスティング会社 | 芸能事務所 |
|---|---|---|
| 役割 | 起用先の提案・交渉・契約を まとめて進める | タレントの所属・育成・ マネジメントを行う |
| 窓口 | 企業側の窓口になりやすい | 基本は所属タレント側の窓口 |
| 得意分野 | タレント選定、条件交渉、進行管理 | タレントの育成、スケジュール管理、 営業 |
| 特徴 | 複数の事務所やタレントを 横断して提案できる | 自社所属タレントの起用に強い |
| 向いている依頼 | 誰を起用するか決まっていない場合 | 起用したいタレントが所属している場合 |
広告代理店との違い
また、タレントや芸能人を起用を検討する際、「キャスティング会社」と「広告代理店」のどちらに依頼すべきか迷う方も少なくありません。
両者は広告・宣伝に関わりますが、役割・請け負う業務の範囲・得意分野が明確に異なります。
以下の表で、キャスティング会社と広告代理店の違いを 5 つのポイントでまとめました。
| 項目 | キャスティング会社 | 広告代理店 |
|---|---|---|
| 主な役割 | 企業と芸能事務所の間を取り持ち、タレントの提案・交渉・契約を代行 | 企業とメディア(広告枠)の間を取り持ち、広告出稿・企画・制作を請け負う |
| 請け負う業務の範囲 | タレント選定・交渉・契約に特化(範囲が狭く専門性が高い) | 広告戦略・企画・制作・媒体選定・出稿・効果計測まで幅広く請け負う |
| 得意分野 | 人材(タレント・インフルエンサー・モデル)の起用に強く、最適なキャストを探す | メディアの特性に合わせた広告展開・販促に強く、認知度向上・ブランドイメージ構築に強い |
| 特徴 | 複数の事務所・タレントを横断して提案可能 | 総合・専門・ハウスのいずれかで、媒体網やマーケティングノウハウが集まっている |
| 向いている依頼 | タレント起用が中心のプロジェクト | タレント起用以外にも、広告全般のサポートが必要なプロジェクト |
キャスティング会社に依頼するメリット

「自社のプロモーションに芸能人やインフルエンサーを起用したいけれど、何から始めればいいのかわからない」そう悩むあなたや、多くのお客様から選ばれているのが、キャスティング会社への依頼です。
自社で直接交渉するのとは異なり、専門の会社を挟むことで様々なメリットが生まれます。
1. 豊富な経験に基づくトータルサポート
キャスティング会社は、これまでに数多くのマッチングを成功させてきた経験があります。
単にタレントをアソシエイトするだけでなく、企画の内容に合わせた最適な人物の選定から、オーディションの実施、出演契約の交渉、当日のアテンドまでをワンストップで代行します。
これにより、自社スタッフの負担を大幅に軽減できます。
2. 業界のプロがコンサルタントとして伴走
キャスティングのプロは、単なる仲介業者ではなく、あなたのビジネスを成功に導くコンサルタントとしての役割も果たします。
最新のトレンドや、過去のクライアントの成功事例を踏まえ、「どの層に、誰を起用すれば最も効果が出るか」を客観的な視点で提案します。
3. トラブルを防ぐ安心の環境づくり
芸能業界には、特有のルールや権利関係(肖像権、競合縛り、契約期間など)が複雑に絡み合っています。
キャスティング会社が間に入ることで、契約書の作成や条件交渉がスムーズに進み、トラブルを未然に防ぐ安心の環境が整います。
万が一のスケジュール変更や急なトラブルの際も、迅速な対応が可能です。
【業種・案件タイプ別】キャスティング会社一覧

キャスティング会社は、得意とする業種や案件タイプによって強みが異なります。ここでは業種別に3社ずつ、特徴を紹介します。
CM・広告業種
テレビCMやWeb広告でタレントを起用する場合、商品・ブランドのイメージに合った人選と、出演契約・利用範囲の交渉に強い会社が向いています。
①GOLDCAST
企画立案から出演交渉・契約・効果測定までワンストップで対応できる体制を持ち、ブランドイメージに合わせた柔軟な人選提案に強みがあります。
大手企業から中小企業まで幅広い起用実績があり、CM・広告案件における候補提案の幅広さが特徴です。
②UUUM
HIKAKINやはじめしゃちょーなどのトップYouTuberが所属する国内最大手のYouTuberプロダクションで、CM・広告タイアップの実績も豊富です。
テレビCMに近い大規模なリーチとブランドリフト効果を狙いたい場合に向いています。
③Influencer Japan
外資系・グローバル企業の広告案件に対応した実績が多く、日本語・英語のバイリンガル対応が可能なキャスティング会社です。
海外ブランドの日本展開や、ビューティー・ファッション分野の広告案件に向いています。
イベント・展示会業種
展示会やイベントでのトークショー出演、司会、ゲスト出演などを依頼する場合は、当日の進行管理やスケジュール調整に慣れている会社が安心です。
①GOLDCAST
撮影・出演ディレクションまで一括対応できる体制があり、イベント当日の進行管理を含めて相談しやすい会社です。
企画段階から携わってもらえるため、イベント全体の構成についても相談しやすい点が強みです。
②CyberAgent Influencer
サイバーエージェントグループが手掛けるインフルエンサーマーケティング事業で、AbemaTVなど自社グループのメディアとの連携実績があります。
イベントとメディア展開を組み合わせた施策に強みがあります。
③BitStar
独自の分析ツールを活用したデータドリブンなキャスティングを得意としており、幅広いジャンルのクリエイターと提携しています。
イベント来場者層に合わせた出演者選定など、ターゲットを踏まえた人選提案に向いています。
YouTube・SNS業種
YouTuberやSNSインフルエンサーを起用したPR施策では、登録者数だけでなくエンゲージメント率まで踏まえた人選が重要です。
①VAZ
Z世代を中心としたインフルエンサーに強みを持つエージェンシーで、TikTok・Instagram・YouTubeを横断したクロスチャネル施策が得意です。
若年層へのリーチを重視する案件や、タイアップ動画の企画力を求める場合に向いています。
②BitStar
独自データ分析ツールを活用し、ターゲットと親和性の高いクリエイターを精度高く提案してくれるエージェンシーです。
幅広いジャンルのクリエイターと提携しており、ROI重視のプランニングが可能です。
③Find Model
1万人以上のインフルエンサーデータベースを保有するマッチングプラットフォームで、プラットフォーム形式で迅速な提案を受けられる点が特徴です。
中小規模の案件にも対応しやすく、比較的リーズナブルな費用感が魅力です。
企業VP・研修動画業種
社内向けの企業VPや研修動画では、知名度の高いタレントよりも、予算に応じたキャスティングが求められることが多くあります。
①Lemon Square
スタートアップ・新興ブランドのキャスティング支援に強みを持つエージェンシーで、小規模予算にも柔軟に対応しています。
マイクロインフルエンサーの活用が得意で、少ない予算でも効果を発揮できるプランニングが可能です。
②Find Model
中小規模の案件にも対応しやすく、比較的リーズナブルな費用感でのキャスティングが可能なマッチングプラットフォームです。
社内向け動画など、予算を抑えたい案件に向いています。
③REECH
ライフスタイル・食・美容系YouTuberのキャスティングに強みを持つ会社で、丁寧なレポーティングによって効果を可視化してくれる点が特徴です。
社内向けコンテンツでも、ターゲット層に合わせた起用がしやすい会社です。
式典・周年イベント業種
企業の周年イベントや式典でゲストを招く場合は、トラブルのない進行と信頼性が重視されます。
①UUUM
知名度の高いトップクリエイターとの直接取引が可能なプロダクションで、周年イベントなど大規模な集客・話題化を狙いたい場合に向いています。
テレビCMに近い高い認知度効果が期待できます。
CyberAgent Influencer
大手企業向けの統合マーケティング支援に強く、式典とその後の広報展開を一体で進めたい場合に適しています。
データ活用に優れた効果測定レポートも強みです。
Influencer Japan
外資系・グローバル企業の実績が豊富で、日英バイリンガル対応が可能なキャスティング会社です。
海外関係者を招く式典や、グローバル企業の周年イベントにも対応しやすい点が特徴です。
業種別キャスティング会社の選び方のポイント

1. 自社の業種・目的に合った実績があるか確認する
CM・広告、イベント、YouTube施策など、案件タイプによって会社の得意分野は異なります。
過去の実績や事例を確認し、自社の目的に近い案件を手掛けているかを見極めましょう。
2. ワンストップ対応かどうかを確認する
企画立案から交渉・契約・当日の進行管理まで一括して対応できる会社であれば、社内のリソースを割かずに進められます。
初めて依頼する企業ほど、この一気通貫の対応力は安心感につながります。
3. 候補提案の幅広さを確認する
特定の事務所とだけ取引している会社よりも、複数の事務所・タレントとのネットワークを持つ会社の方が、業種やイメージに合った候補を幅広く検討できます。
4. 契約・リスク管理の体制を確認する
出演契約の利用範囲、独占条項の有無、不祥事発生時の対応方針など、契約面でのリスク管理体制が整っているかも重要な確認事項です。
5. 料金体系の透明性を確認する
業種や起用人数によって費用感は大きく変わります。見積もり時に料金体系が明確に提示されるかどうかも、信頼できる会社を見極めるポイントです。
タレント・芸能人に依頼する一般的な流れ

依頼したい業種(CM・イベント・YouTube施策など)、予算、起用したいイメージ、スケジュールなどをキャスティング会社に伝えます。
ヒアリング内容に基づき、業種に適した複数のタレント・芸能人の候補が提案されます。出演料の目安や過去の起用実績も併せて共有されることが一般的です。
候補が絞られた段階で、出演料や契約期間、利用範囲(放映期間・媒体・地域など)について交渉が行われます。
条件が固まった段階で、正式な契約を締結します。契約書には出演料、利用範囲、独占条項の有無などが明記されます。
契約後は、撮影やイベント当日のスケジュール調整、進行管理もサポートしてもらえる場合があります。
【業種別】費用相場の考え方

タレント・芸能人への依頼費用は、業種・起用するタレントの知名度・利用期間・媒体によって大きく変動します。
| 業種・案件タイプ | 費用感の傾向 |
|---|---|
| テレビ CM(全国放映) | 高額になりやすく、知名度に応じて費用が大きく変動 |
| Web 広告・SNS 広告 | テレビ CM より費用を抑えやすい傾向 |
| イベント・展示会出演 | 出演時間や規模に応じて変動 |
| YouTube・インフルエンサー施策 | 登録者数・エンゲージメント率に応じて変動 |
| 企業 VP・研修動画 | 一般出演者やマイクロインフルエンサー起用でコストを抑えやすい |
具体的な費用感は、起用したいタレントや業種、利用条件によって個別に見積もりを取るのが基本です。
依頼時に確認しておきたいポイント

業種に応じた実績の有無
過去にどのような業種・案件でタレントを起用してきたかを確認することで、提案される候補の傾向や信頼性を把握しやすくなります。
利用範囲と契約期間
放映期間、使用媒体、地域などの利用範囲は、契約書に明確に記載されているかを確認しましょう。
独占契約・競合排除の有無
同業他社の広告への出演を制限する条項があるかどうかは、ブランドの独自性を保つうえで重要な確認事項です。
契約解除・不祥事対応の取り決め
契約期間中にタレント側で問題が発生した場合の対応方針について、事前に取り決めがあるかを確認しておくと、リスク発生時の対応がスムーズになります。
よくある質問(FAQ)

Q. 自社の業種に合うキャスティング会社が分からない場合はどうすればいいですか?
A. ジャンルを問わず幅広い業種に対応している会社であれば、業種を問わず相談しやすいです。まずは依頼したい業種・目的を伝え、複数社から候補提案を受けてみることをおすすめします。
Q. 業種によって依頼できるタレントの傾向は変わりますか?
A. はい。CM・広告ではブランドイメージに合うタレント、イベントでは当日の進行に慣れた出演者、YouTube施策ではエンゲージメント率の高いクリエイターなど、業種ごとに重視されるポイントが異なります。
Q. 複数の業種にまたがる施策(CMとSNS展開を同時に行うなど)は依頼できますか?
A. 会社によって対応範囲は異なりますが、CM・広告とYouTube・SNS施策を一括して手掛けている会社であれば、複数業種をまたいだ統合的な提案を受けられる場合があります。
記事まとめ

キャスティング会社は、業種や案件タイプによって得意分野が異なります。
CM・広告、イベント、YouTube・SNS施策、企業VP、式典など、依頼したい内容に応じて、実績やネットワークの幅広さを確認しながら選ぶことが重要です。
自社の業種・目的を明確にしたうえで、複数の会社に相談し、最適なパートナーを見つけてみてください。
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