映画「すずめの戸締まり」でヒロイン役を演じ、声優としても注目を集める原菜乃華さん。実は子役時代から数多くのテレビドラマに出演し、着実にキャリアを積み重ねてきた実力派女優です。
2025年にはNHK連続テレビ小説「あんぱん」でヒロインの妹役を好演し、お茶の間での知名度も急上昇しました。
本記事では、原菜乃華さんの2025年最新のドラマ出演情報から、これまでの代表作、演じてきた役柄の特徴、そして今後注目すべき出演予定作品まで、詳しく解説します。
彼女がどのようにして多彩な役柄を演じ分け、評価を得てきたのか、その軌跡を追います。
原菜乃華の最新ドラマ出演情報
2025年、原菜乃華さんは複数の話題作に出演し、女優としての活躍の幅をさらに広げています。
NHK連続テレビ小説「あんぱん」（2025年3月〜9月放送）
2025年前期の朝ドラ「あんぱん」では、ヒロイン・朝田のぶ（今田美桜）の妹で、三姉妹の末っ子・朝田メイコ役を演じました。
天真爛漫で歌うことが大好きな三女という役柄で、土佐弁を駆使した演技が視聴者の心を掴みました。
朝ドラは全国的に視聴率が高く、幅広い年齢層に見られる番組のため、この出演により原菜乃華さんの知名度は飛躍的に向上しました。
特に第7週で描かれたメイコの初恋シーンでは、切なく純粋な演技が話題となり、「涙が止まらなかった」と本人がインタビューで語るほど、感情移入して演じたといいます。
「あんぱん」特別編（2025年9月29日〜10月2日放送）
本編終了後には特別編が4夜連続で放送され、メイコを主人公とした「メイコの初舞台」が第2夜で放送されました。
本編では描かれなかったメイコの物語がスピンオフとして展開され、原菜乃華さんは「またメイコとして戻れて幸せ」とコメントしています。
縦型ショートドラマ「この恋は、理想形。」（2025年10月配信）
高橋文哉が主演と企画プロデュースを務める縦型ショートドラマで、ヒロイン・朝比奈澪役で出演しています。
高校の1学年違いの恋人同士の純愛を描くラブストーリーで、全50話構成の作品です。
UniReelアプリほかで2025年10月24日より配信が開始され、朝ドラとは異なる現代的な恋愛ドラマでの演技が注目されています。
高橋文哉さんとは朝ドラ「あんぱん」でも共演しており、息の合った演技が期待されています。
原菜乃華の代表的なドラマ作品
原菜乃華さんはこれまで多彩なジャンルのドラマに出演してきました。ここでは特に評価の高い代表作を詳しく紹介します。
真犯人フラグ（2021年10月〜2022年1月、日本テレビ）
西島秀俊主演のサスペンスドラマで、主人公・相良凌介の娘・相良光莉役を演じました。
家族が行方不明になり、父親が容疑者として疑われる中、後半で事件の真相を語る重要な役割を担いました。
この作品では、行方不明となった娘という難しい役柄を演じ、特に後半戦で事件の核心に迫るシーンでの演技が高く評価されました。
サスペンス作品での演技力が認められた転機となる作品です。
ナイト・ドクター（2021年6月〜9月、フジテレビ）
波瑠主演の医療ドラマで、深澤心美役として出演しました。
夜間救急を舞台にした作品で、医療現場での緊迫したシーンも多く、シリアスな演技が求められる役柄でした。
この作品を機に、原菜乃華さんは本格的な連続ドラマでの存在感を示すようになり、以降のドラマ出演が増加するきっかけとなりました。
ナンバMG5（2022年4月〜6月、フジテレビ）
間宮祥太朗主演のコメディドラマで、難破吟子役を演じました。
最強ヤンキー一家の末っ子という役どころで、腕っぷしの強い兄たちを誰よりも尊敬する真っすぐで純粋な妹キャラクターを好演しました。
コメディ要素の強い作品で、これまでのシリアスな役柄とは異なる演技の幅を見せ、多彩な表現力が評価されました。
どうする家康（2023年、NHK大河ドラマ）
松本潤主演の大河ドラマで、千姫役として出演しました。
初の時代劇かつ初の大河ドラマ出演となり、歴史上の人物を演じる貴重な経験となりました。
時代劇特有の所作や言葉遣い、衣装での演技など、現代劇とは異なる挑戦が求められる作品でしたが、見事に役柄をこなしました。
こむぎの満腹記（2023年9月〜10月、テレビ東京）
テレビ東京ドラマ25枠で初主演を果たした作品です。
小麦料理をこよなく愛する大学生・橘こむぎ役を演じ、「ご飯を幸せそうに食べてくれる」という演出家の期待に応えました。
グルメドラマという新しいジャンルでの主演で、食事シーンでの自然な演技が視聴者から好評を得ました。
波よ聞いてくれ（2023年4月〜6月、テレビ朝日）
杏主演のドラマで、南波瑞穂役として出演しました。
ラジオ業界を舞台にした作品で、個性的なキャラクターが多数登場する中、印象的な演技を見せました。
泥濘の食卓（2023年10月〜12月、テレビ朝日）
齊藤京子が初の単独主演を務める土曜ナイトドラマで、尾崎ちふゆ役として出演しました。
サイコパス的な要素を持つ複雑な役柄に挑戦し、新たな演技の引き出しを見せました。
MIU404（2020年、TBS）
綾野剛と星野源がダブル主演を務める刑事ドラマに出演しました。
人気シリーズへの出演により、幅広い視聴者層に彼女の演技が届きました。
原菜乃華のドラマ出演の特徴
原菜乃華さんのドラマ出演には、いくつかの際立った特徴があります。
多彩なジャンルへの挑戦
以下の表は、原菜乃華さんが出演したドラマのジャンル別分類です。
| ジャンル | 代表作品 | 役柄・特徴 |
|---|---|---|
| サスペンス・ミステリー | 真犯人フラグ、MIU404 | 事件に巻き込まれる重要人物 |
| 医療ドラマ | ナイト・ドクター | 医療現場を取り巻く人物 |
| コメディ | ナンバMG5 | 明るく真っすぐなキャラクター |
| 時代劇 | どうする家康 | 歴史上の人物 |
| グルメ・日常系 | こむぎの満腹記 | 食を愛する大学生（主演） |
| 朝ドラ | あんぱん | ヒロインの妹、天真爛漫な三女 |
| 恋愛ドラマ | この恋は、理想形。 | 純愛を貫くヒロイン |
この表からわかるように、原菜乃華さんはサスペンスからコメディ、時代劇まで幅広いジャンルに対応できる柔軟な演技力を持っています。
主演からサポート役まで幅広い役柄
主演作品（こむぎの満腹記）では作品全体を支える演技力を発揮し、サポート役（真犯人フラグ、あんぱんなど）では主演を引き立てながらも印象に残る演技を見せています。
特に「真犯人フラグ」では、後半で事件の真相を明かす重要な役割を担い、物語の核心に関わる存在感を示しました。
また「あんぱん」では、ヒロインの妹という立ち位置ながら、視聴者の共感を呼ぶキャラクターとして人気を博しました。
自然体で感情豊かな演技
原菜乃華さんの演技の最大の魅力は、自然体でありながら感情の起伏を豊かに表現できる点です。
特に以下のようなシーンで評価されています。
- 食事シーン：「こむぎの満腹記」での幸せそうに食べる演技が話題
- 感情的なシーン：「あんぱん」でのメイコの初恋や告白シーンでの繊細な演技
- コメディシーン：「ナンバMG5」での真っすぐで純粋な妹キャラクター
- 緊迫シーン：「真犯人フラグ」での真相告白シーンでの説得力
子役時代のドラマ出演歴
原菜乃華さは2009年に芸能界デビューして以来、子役時代から多数のドラマに出演してきました。
主な子役時代の出演作品
- 浅見光彦シリーズ28 高千穂伝説殺人事件〜歌わない笛〜（2009年、TBS）：克子（少女期）役でドラマデビュー
- 侍戦隊シンケンジャー：特撮ドラマへの出演
- その他、多数の2時間ドラマやゲスト出演
子役時代から着実に経験を積み、演技の基礎を固めてきたことが、現在の多彩な演技力につながっています。
原菜乃華のドラマ出演が増加した背景
原菜乃華さんのドラマ出演が急増した背景には、いくつかの重要な要因があります。
映画「すずめの戸締まり」での声優としてのブレイク
2022年、新海誠監督のアニメーション映画「すずめの戸締まり」で主人公・岩戸鈴芽役を演じました。
興行収入100億円を超える大ヒット作品で、声優としての演技が高く評価されたことが、実写ドラマでの起用増加につながりました。
演技力の高さと多様性
子役時代からの経験により、サスペンス、コメディ、時代劇など幅広いジャンルに対応できる演技力が業界内で評価されています。
特に「真犯人フラグ」での演技が転機となり、以降の大型ドラマへの出演が増加しました。
朝ドラ出演による知名度の飛躍
2025年の朝ドラ「あんぱん」出演により、全国的な知名度が飛躍的に向上しました。
朝ドラは視聴率が高く、幅広い年齢層に見られるため、今後さらなるドラマ出演の増加が予想されます。
今後注目のドラマ出演予定
2025年以降も、原菜乃華さんの活躍は続きます。
ちはやふる−めぐり−（2025年7月放送予定）
人気漫画「ちはやふる」のドラマ化シリーズ最新作に出演予定です。
競技かるたを題材にした青春ドラマで、新たな挑戦となります。
【推しの子】
大人気漫画の実写ドラマ化にも出演が決定しています。
漫画ファンからの期待も高く、どのような役柄を演じるのか注目が集まっています。
記事まとめ
原菜乃華さんは、2009年の芸能界デビュー以来、子役時代から着実にキャリアを積み重ね、2025年現在では朝ドラをはじめとする数多くの話題作に出演する実力派女優へと成長しました。
サスペンス、コメディ、時代劇など幅広いジャンルで高い演技力を発揮し、主演・助演問わず存在感を放っています。
代表作には「真犯人フラグ」「ナイト・ドクター」「こむぎの満腹記」「どうする家康」「あんぱん」などがあります。
22歳の若さで多彩な役柄を自在に演じる彼女の今後のさらなる活躍に注目です。
